【書籍紹介】チ。地球の運動について/魚豊:超大作の鼓動を感じる壮大な物語

おはようございます。BokuNobuLog 管理人のノブトヨム(@nobutoyomu)です。

皆さんは2020年12月11日に、小学館ビッグコミックスから第1巻(第1集)が刊行されたマンガ『チ。地球の運動について』をご存知でしょうか?

2021年4月07日現在は、既に第3巻(第3集)も発売されており、個人的に「超大作となるんじゃないか」と期待している作品。そこで今回は『チ。地球の運動について』のどこに僕は期待しているのかを、書籍の情報と共に紹介していきます。

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『チ。地球の運動について』魚豊

『チ。地球の運動について』は多くの有名作家も賛辞を送る期待の作品。結果として、マンガ大賞2021では第2位となりました。『チ。地球の運動について』を読んだ感想の前に、簡単なあらすじが以下となります。

舞台は15世紀のヨーロッパ。異端思想がガンガン火あぶりに処せられていた時代。主人公の神童・ラファウは飛び級で入学する予定の大学において、当時一番重要とされていた神学の専攻を皆に期待されていた。合理性を最も重んじるラファウにとってもそれは当然の選択であり、合理性に従っている限り世界は“チョロい”はずだった。しかし、ある日ラファウの元に現れた謎の男が研究していたのは、異端思想ド真ン中の「ある真理」だった。

Amazon 商品ページより引用

第1巻は映画さながらのプロローグ

まずは『チ。地球の運動について』第1巻を読んで驚いたのが、単行本1冊で壮大な物語のプロローグのようになっていること。

この物語の時代背景、高次元の存在に対する考え方、宗教の絶対的な在り方、そして空に広がる星空に対する思想。如何に地動説を唱えることが難しいのかを示し、それに挑む者たちの姿が描かれた第1巻は壮大な物語の中の、ほんの序章だと感じさせるものでした。

映画のタイトルコールが出るかの如く、第1巻の最後には確かに心躍らせる魅力がありました。だからこそ、第1巻は全然満足できないと感じた方もいるかもしれません。なぜなら『チ。地球の運動について』の物語は産声を上げたばかりだからです。

壮大な物語を進める圧倒的な熱量

僕たちは地動説が正しいということを知っています。しかし『チ。地球の運動について』では、その正しいことを証明は疎か、思うことでさえ難解なほどに天動説が主流の時代背景です。

そんな異端と呼ばれる正しき少数派が、命や尊厳を懸けてまで正しいと思ったことを確立させたいとする圧倒的熱量のある行動は、キャラクターだけでなく僕たち読者にまで伝わってくるものがありました。

この熱量というのは、ネットを拝見すると僕以外にも胸打たれている方が多く、文章だけでは伝えることが出来ない魅力だと感じます。実際に肌や心で熱量を感じるには、マンガを読んで貰うしかないことをご了承下さい。

史実とフィクションの狭間にあるマンガ

大前提として『チ。地球の運動について』はフィクションです。実際に地動説を巡って、この物語のような宗教と科学の対立や問題があったのかというと、実は不明な部分や脚色された部分が多く断定されていません。有名なところだと、ガリレオが死罪の前に「それでも地球は回っている」と言ったという話は死罪にはなっておらず、名言の記録もありません。

だからこそ『チ。地球の運動について』を読むとき、僕たちは伝記や歴史書ではなく、マンガを読んでいることを念頭に入れて読んで欲しいと感じました。このような史実とフィクションの狭間にあるマンガでは、一部史実と異なった描写や表現があると、時としてマイナスの評価がされてしまうことがあります。

『キングダム』が多くの方に楽しまれているように、『チ。地球の運動について』も熱く心躍るマンガとして、多くの方が楽しめるマンガだと思います。

重厚な衝撃を胸に与える作品

読み終わった後、余韻に浸る間も無く、物語の先が読みたいと心躍るマンガ『チ。地球の運動について』を今回は紹介してきました。

僕は先ほど『チ。地球の運動について』はフィクションだと書きましたが、宇宙に行くこと、あまつさえ空を飛ぶことも、記録するためのカメラも無い時代に、地球の運動について追求した人々がいたことは確かです。

定説に囚われず、自分の考えを証明するために星空を見上げ続けた人が、時代は違えど同じ地球に立っていたという事実が『チ。地球の運動について』を読んで、僕の胸に重厚な衝撃を与えてくれました。

気になっていた、気になったという方は是非『チ。地球の運動について』が超大作としてエピローグを迎えるまでに読み始めては如何でしょうか?

それでは、お疲れ様でした。

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