おはようございます。Bokunobulog 管理人のノブトヨム(@nobutoyomu)です。
時には人類にとって災厄、時には人類の救世主として、1954年のシリーズ第一作から現在に至るまで、映画史上に大きな足跡を残したゴジラ。
2004年に公開されたシリーズ最終作となる『ゴジラ FINAL WARS』は、父親と一緒に映画館で観て「これで終わってしまうのか」と悲しかった思い出があります。
しかし、そこから干支が一周した2016年に『シン・エヴァンゲリオン』で話題の庵野秀明監督が、新しいゴジラ像を『シン・ゴジラ』で見せてくれました。
2021年になった現在でも、新しくアニメ『ゴジラ S.P<シンギュラポイント>』が放送されるなど、新しいゴジラの姿を見れるのが嬉しいですね。
そんな日本が誇るゴジラは、海外でもハリウッド化されるくらい人気がある作品ですが、アメリカではゴジラのアメコミが発売されています。
そこで今回は、新たな姿と魅力的な物語が読めるゴジラのアメコミ『ゴジラ・レイジ・アクロス・タイム』を紹介していきます。
『ゴジラ・レイジ・アクロス・タイム』Matt Frank 他
『ゴジラ・レイジ・アクロス・タイム』は Matt Frank氏を始め、複数のアーティストが描いたオムニバス作品。
2019年に邦訳された書籍がフェーズシックスより刊行されており、アメコミ専門店や個人輸入をしなくても、一般の書店や Amazon で購入できるようになりました。
あらすじは以下となります。
元寇、ポンペイの悲劇、ハンニバルのアルプス越え…様々な人類史の重大局面を突き動かしてきたのはゴジラだった!?今こそ、歴史の真実が明かされる時。
Matt Frank氏が描いた躍動感あるカバーイラスト
まずは目を惹く Matt Frank氏が描くカバーイラストが好きなら買って後悔はしない一冊です。
このカバーイラストは第一話の1コマですが、海上を暴れ回るゴジラに人類は蹂躙され、台風が過ぎ去るのを待つしかないと思わせるイラスト。
アメコミらしいダイナミックな表現ながら、日本画のようなイラストのタッチが秀逸で、カバーイラストを見た瞬間、僕は購入を決めました。
アメコミ独特のスピード感のあるコマ割り
アメコミを読んだことがない方は、日本のマンガとは違う独特なコマ割りに戸惑うかもしれません。
日本のマンガは小説やドラマのように、シーンを想起させるコマ割りが多く、多彩な表現力が魅力なのに対し、アメコミはアクション映画を観ているかのような連続的なコマ割りが特徴。
手の平の上で上映されているかのような、スピード感あるコマ割りは、ゴジラのような映画作品に適しており、アクション映画が好きな方は特に楽しめるでしょう。
ゴジラと人類の関わりにアプローチした内容
『ゴジラ・レイジ・アクロス・タイム』は人類史において、ゴジラや他の怪獣がどのように関わってきたのかを紐解く物語。
映画ゴジラシリーズの中でも、歴史におけるゴジラ像が描かれた作品は複数ありますが、ここまで色々な歴史の転換点にアプローチしているのは初でしょう。
一連の流れがありながらも、様々なアーティストが関わったオムニバス作品である今作は、元寇や神話などを交えた多彩な物語が楽しめます。
自宅の本棚に面陳したくなる一冊
『ゴジラ・レイジ・アクロス・タイム』はゴジラが好き、アメコミが好き、マンガが好きな方は十分に内容とイラストを楽しめる一冊。
日本のマンガと違って、サイズの大きなアメコミは、カバーイラストが見えるように本棚で面陳したくなりますね。
今回紹介した以外にもゴジラのアメコミは多数ありますので、気になった方は是非、最寄りの書店などでチェックしてみてください。
それでは、お疲れ様でした。