先日、前々から気になっていた Nothing ear (1) を購入しました。製品が発表されてからというもの、様々なクリエイターがレビュー動画や記事を投稿してるのを見て、日に日に物欲が蓄積。ブラックモデルが発売されたのを機に、購入することを決めました。
今回は唯一無二のクールなデザインを引っ提げて、完全ワイヤレスイヤホン業界に彗星の如く現れた超新星。Nothing ear (1) をレビューしていきます。
ボクがすぐに Nothing ear (1) を購入しなかった理由を踏まえて、購入してからどのように感じたかをレビューしていきますので、気になっているけど不安がある方は参考にしてみてください。
『Nothing ear (1)』を購入するまで不安だったコト

ボクが Nothing ear (1) を購入するまで不安だったコトは 3つ。
- 音質が悪いという意見がある
- ケースが傷つきやすく目立ちそう
- アクセサリーが少ない
恐らく、Nothing ear (1) が気になっている方で、まだ購入されていない方は上記のような不安があるんじゃないでしょうか?
ボク自身、上記 3つの不安がありホワイトモデルの購入に踏みとどまっていました。実際に購入してから、杞憂に終わったコトもありますが、ひとつずつチェックしていきましょう。
『Nothing ear (1)』は音質が悪い?
ボクは Nothing ear (1) を購入するまで、日本だけでなく海外のレビューも参考にしましたが、「期待する音質ではない」という意見が多かったように感じます。
ボクは Nothing ear (1) を購入してみて、音質はかなり良いと感じました。Apple AirPods Pro と比較しても、2万円近い価格差ほど音質に差は無いでしょう。
ケースは傷つきやすく目立つか?
Nothing ear (1) はスケルトンデザイン故に、傷つきやすいのは間違いありません。特にホワイトモデルは傷ついた際に目立つでしょう。
妥協点としては、ブラックモデルを選ぶか保護シートを貼るかしかありません。ブラックモデルは完全にクリアなケースではなく、スモークが入っているので傷は多少目立ちにくいと感じます。
専用アクセサリーが少ない
Nothing ear (1) は Apple AirPods Pro と比べて、専用アクセサリーがかなり少ないです。ケースカバーもデザイン性を損なってしまうモノが多く、基本的にアクセサリーは使わないことになるでしょう。
持ち運ぶモノなので、カラビナを付けたり、耐衝撃性が優れたカバーが無いというのは残念だなと感じました。
『Nothing ear (1) BLACK』レビュー

ボクが購入したのは Nothing ear (1) のブラックモデル。ホワイトモデルの発売後、カラー違いとして発売されました。
価格は ¥12,650 (税込) と、完全ワイヤレスイヤホンの中ではエントリークラスとミドルクラスの中間くらいの価格ですね。
ホワイトモデルの方が単体で見たときにクールな印象ですが、他の持ち物と馴染んでスタイリッシュな印象になるのはブラックモデルかなと感じたので、ブラックモデルを購入しました。
開封 : 同梱物をチェック
箱を開封していくと、本体以外には下記の 3点が同梱されていました。
- 製品マニュアル
- USB-Cケーブル
- イヤーチップ (S,M,L)
USB-Cケーブルはホワイトモデルと一緒じゃなく、ブラックモデルはブラックにしても良かったんじゃないかなと感じました。
同梱物は必要最低限で、不必要なアクセサリーが入っていないのは好感が持てます。同梱物が多いのはコスト、サステナビリティ的にも現代にはマッチしていませんからね。
本体 : 外観をチェック

本体のデザインをチェックしてみると、ケースはホワイトモデルと違いスモーククリアになっています。上面のくぼみは人差し指を引っ掛けて、開閉するときの前後が判別できるようになっているんですね。
イヤホン本体はクリアな外装に、内部がブラックで透けているデザインになっています。パーツだけを見ると安っぽい印象ですが、デザイン性が高く高級感を感じられるイヤホン。
どこから見ても絵になるイヤホンで、持っていて気分が高揚してくるデザインは素晴らしいですね。この時点でボクは購入して良かったと満足しています。
本体 : 仕様をチェック

Nothing ear (1) の仕様を確認すると、ケース込みでバッテリー持続時間は最大34時間(ANCオンで24時間)と特に困ることはなさそうですね。1泊2日の旅行なら充電しなくても利用できるくらい。
イヤホン本体の重量は片方で 4.7gとなっており、耳にフィットする軽い付け心地は安定感もあり好印象です。
機能性が高く良質なプロダクト

Nothing ear (1) はデザイン性だけでなく、完全ワイヤレスイヤホンとしての機能性もしっかり備わっており、かなり良質なプロダクトだと感じました。
ここからは、ボクがNothing ear (1) を実際に使ってみて、満足している機能性についてレビューしていきます。
ワイヤレス充電に対応

ボクが完全ワイヤレスイヤホンを選ぶ上で、絶対に必要な機能はワイヤレス充電に対応しているかです。
完全ワイヤレスイヤホンのバッテリー切れが起こる原因は、単純に充電を怠ってしまったことが一番の原因じゃないでしょうか?
今では、ほとんどのスマホがワイヤレス充電に対応しているので、完全ワイヤレスイヤホンのために充電ケーブルを用意しなければいけないというのは正直めんどくさい。
その点 Nothing ear (1) は、この価格帯でワイヤレス充電に対応しているので、本当に必要な機能を理解しているなと感じました。
ノイズキャンセリング機能は必要十分

Nothing ear (1) にはアクティブノイズキャンセリング機能が搭載されています。しっかりと周りの雑音が消音されるので、必要十分なレベルだと感じました。
音楽を鳴らさない状態で雑音を消せるかどうかについて、Apple AirPods Pro と比較して言及される方がいらっしゃいますが、それは完全ワイヤレスイヤホンでする必要は無いとボクは考えています。
完全ワイヤレスイヤホンを音楽や動画を聴くために使う予定の方は、Nothing ear (1) のアクティブノイズキャンセリングでも十分に満足できるでしょう。
レスポンシブが良く音楽を楽しめる音質

ボクが Nothing ear (1) を購入するまで不安だったコトにも挙げましたが、Nothing ear (1) は音質が過小評価されている印象です。
モニターライクな音ではありませんが、不自然な味付けではなく楽しく鳴らしてくれるイヤホンだと感じました。
音のアタックとキレは秀逸
Nothing ear (1) で音楽を聴いてみた第一印象は音のアタックとキレが特徴的ですね。
全体的に音が張り詰めたようなアタック感があり、高音部分に広がりが少ないため、音のキレがしっかりと感じられました。
音の厚みが薄いわけでもなく、安っぽいドンシャリになってしまわないようチューニングされている印象ですね。
音場が狭く音の広がりが少ない
音場は狭いです。高音も音の広がりが少なく高級感のある音質ではありません。
音の奥行きを表現するのが苦手なので、クラシックやミックスが雑な楽曲を聴くと価格相応の音質と感じてしまうでしょう。
音場が広いと高音質に感じられやすいので、Apple AirPods Pro と比較したときに Nothing ear (1) は音質が悪いと評価されてしまうのかなと思いました。
ロックやポップスに最適な音質
Nothing ear (1) の音質はロックやポップスに最適ですね。Apple AirPods Pro よりも楽しく聴けるので、Nothing ear (1) が好みの人も多いでしょう。
ドラムやベースのアタック感、ギターサウンドのキレが秀逸なので、オーケストラが入ってこない限りは不満はありません。
¥12,650 (税込) でこの音質なら、同価格帯の完全ワイヤレスイヤホンの中でも、高水準の仕上がりだと感じます。
機能性や音質で評価を下げるイヤホンではない

Nothing ear (1) を購入してみて、感じたことは「とても素晴らしいプロダクト」であることです。
Nothing として最初のプロダクトであったこともあり、多くのレビュアーに提供をした影響なのか、海外では過大広告というレビューをしている方もいました。
しかし、機能性や音質は価格以上の高水準に仕上がっていますし、デザイン性は唯一無二です。
デザインが好きなのに、機能性に不安があって購入を躊躇ってしまっている方には、購入しても評価が下がるようなイヤホンではないので安心して欲しいなと感じました。
まとめ
この価格で Apple AirPods Pro と競合できるのは素晴らしいですね。空間オーディオなどの有無はありますが、価格を考えれば Nothing ear (1) を選択しても不満はないでしょう。
デザインに惹かれたのなら、ボクは Nothing ear (1) を購入しても損はしないとオススメしますよ。
それでは、お疲れ様でした!